こんにちは！

前回の「環境配慮型ブランドパタゴニア（前編）」

に引き続き今回は後編をお送りしていきたいと思います！

 

パタゴニアの環境配慮はSDGsなどが目標として設定された今に始まったことではなく、

創業者であるシュイナードが当時から掲げていた信念のような物だと感じました。

ビジネスのために環境配慮するわけではなく、

地球を救うためにビジネスをしている。

ということを2019年から変更されたパタゴニアの理念が物語っています。

 

さて、後編となる今回ですが、

実際にパタゴニアが様々な環境問題（人種や人権、労働問題含む）

に対してどんな取り組みをしているのか？

そして今後の将来にどんな取り組みをしていくのか？

を紹介していこうと思います！

 

そしてそれによって生み出されたPatagoniaの製品も紹介していけたらと思っています！

今回も皆様にとって有意義な情報になりますように！

 

それでは、最後までお付き合いいただけたら幸いです。

 

 

 

・Patagoniaが『現在』行っている環境への取り組み

 

アパレル産業が生み出している温室効果ガスは世界に放出される総量のの約６.７％になります。

それを数値にすると、アパレル産業だけで毎年20〜32.9億トン億トン相当の二酸化炭素を大気に放出しています。パタゴニアはこれを良しとはしておらず、どうにか「衣類の洗濯」「衣類の廃棄」を減らせないか？

と考えています。昨今の経済が成長し続けるにつれてそれらは増加しており、これが続くと気候変動などの問題がさらに悪化すると懸念しているのです。

この軌道を早急に修正するためにパタゴニアは以下の取り組みを現在しているのです。

 

 

製品保証

耐久性を重視することが、エネルギーと水の無駄な消費を減らし、ゴミの発生を抑えることにつながると知っているからです。お受け取りになった時点でパタゴニア製品にご満足いただけない、またはご使用において十分な機能がないなどの問題点やご不満がございましたら、お買い上げいただいた店舗またはパタゴニアまでご返品ください。製品の交換または修理をいたします。

 

 

Patagoniaのサプライチェーンと素材のこだわり（フットプリント）

パタゴニアは1996年にバージン・コットンを使用する製品すべてにオーガニックコットンを採用することに切り替え、環境に望ましい素材の採用を2016年の全製品ラインの43％から2022年には88％へと増加させ続けています。

 

【素材と環境プログラム】

製品や材料の製造方法に透明性を保つために、パタゴニアは厳格な環境的責任プログラムと動物福祉的責任プログラムを定めました。

 

【社会的責任】

パタゴニア製品が安全で公正かつ合法、人道的な就労条件をもとに製造されることを保証するために取り組みます。

 

【事業活動】

購入する衣類の製造方法や場所に対する疑問に答えるために、パタゴニアが所有している施設やサプライヤーであるすべてのサプライチェーンに関する情報を公開します。

 

 

修理して使い続けよう（Worn Wear）

パタゴニアには製品を長く使えるように製品を修理、修繕してくれる「Worn Wear」というプラットホームが存在します。すでに所有している衣類をより長期間活用することで、無駄な消費を減らし、資源の確保につながります。衣類の寿命をわずか9か月間延ばすことにより、炭素排出、水の使用のフットプリントを20％～30％も削減できます。

 

 

製品を販売するたびに環境に１％のお返しを（1% for the Planet）

1985年以来、パタゴニアは自然環境の保護／回復のために売上の１％を利用することを誓約し、現金および現物で1億4,000万ドル以上の寄付を、米国内外のそれぞれの地域で活躍する草の根環境保護団体に行ってきました。経営者の方は、1% for the Planetへの加盟をご検討ください。

 

 

・Patagoniaが『これからの未来』行っていく環境への取り組み

 

パタゴニアはこれまで「これから何をするのか」を語ることは避け、

達成したことだけを報告してきた企業です。しかし、自らに責任を課すために3つのマイルストーンを掲げています。

 

 

2025年までに石油を原料を排除し、環境に望ましい素材のみを使用する。

パタゴニアはベター・セーター・ジャケットのようにリサイクル・ポリエステルを採用した製品を作ることによって、二酸化炭素放出の削減と、石油燃料の排除を抗議しています。パタゴニアは66万2千キロの二酸化炭素削減に貢献し、それは10万9千本の苗木を植えるのと同等の成果です。

 

 

2025年までにパタゴニアの商品全てを『３R』できるものにします。

パタゴニアはハングタグとパッケージに藻類のインク変え、プラスチックを排除し、使用している紙の量を削減しています。今後全ての製品を、再利用可能なもの、家庭用コンポストで分解できるもの、再生可能なもの、容易にリサイクルできるものにします。

 

 

 

2030年までにパタゴニアのビジネス全体においてネットゼロ＊を達成する。

パタゴニアは温暖化を1.5℃までに留めるために何よりもまず環境への影響を抑えた製品を作ります。パタゴニアは今後、炭素が排出される可能性がある箇所を徹底的に排除することに真摯に取り組みます。優先すべきことは炭素排出をオフセットすることではなく、断ち切ることです。

 

 

・Patagonia環境配慮型の製品例

 

 

メンズ・シンチラ・ジャケット

【price:¥19,800】

 

【概要】

実績のあるリサイクル・ポリエステル100％の中厚の両面シンチラ・フリースを使用したクラシックなフルジップ・ジャケット。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用。

 

【環境配慮】

リサイクル素材：リサイクル・ポリエステル100％のフリース

フェアトレード：工場の従業員にプレミアム賃金が支払われるフェアトレード・サーティファイドの縫製を採用

 

 

 

メンズ・ワーク・ワッフル・クルー

 

【price:¥12,100】

 

【概要】

単独でもベースレイヤーとしても頼りになるワーク・ワッフル・クルーは丈夫で快適なワークウェアの基盤。7.2オンス・オーガニックコットン56％／テンセル・リヨセル41％／ポリウレタン３％のストレッチ・ワッフル素材を使用したレギュラー・フィットで、作業中に保温性を提供。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用

 

【環境配慮】

オーガニックコットン：パタゴニア製品に使用しているバージン・コットンの100％がオーガニックで栽培されています。世界で栽培されているコットンのうち、オーガニックのものは1％以下に過ぎません。

フェアトレード：工場の従業員にプレミアム賃金が支払われるフェアトレード・サーティファイドの縫製を採用

 

 

メンズ・ダウン・セーター

【price:¥35,200】

 

【概要】

ほぼ何をするのにも理想的な保温性を提供する定番のダウン・セーターを再デザイン。軽量な防風性シェルはリサイクルされた漁網を使用し海洋プラスチック汚染の削減に貢献する、ネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン100％素材のリップストップで、インサレーションにはレスポンシブル・ダウン・スタンダード（RDS）認証済み（Control Unionによる認証880272）の800フィルパワー・ダウン100％を使用。レスポンシブル・ダウン・スタンダード認証済み製品の購入はダウンとフェザーのサプライチェーンにおけるより良い動物福祉実践への要求を明示

 

【環境配慮】

リサイクル素材（漁網）：丈夫なシェルはリサイクルされた漁網を使用し海洋プラスチック汚染の削減に貢献する

工場の従業員を支援：パタゴニアはこの製品を製造する従業員に不可欠なサービスを提供する団体Mamataを支援

トレーサブル・ダウン：動物に対して配慮のなされた製品。追跡証明が可能な羽毛が使用されたダウン

 

 

・あとがき