基本的なロープの結び方を覚えよう

 

キャンプで基本的なロープの結び方を知っているととても便利です。

 

テントを毎回いい場所に設営できるとは限りません。

風が強く吹けばロープを張ってテントがズレないようにテンションを加えて固定することが必要になる場合があります。

 

最近は便利な道具が揃っていますがロープの結び方を知っていても損はしません。

 

ロープの結び方を知っていれば、様々な場面で応用が利くようになりキャンプの幅も広がります。

テントやタープを張る以外にもロープを使ってランタンを吊るしたり物干し用にロープを張ったりもできます。

 

そのようなわけで今回は知っておきたい基本的なロープの結び方をご紹介いたします。

 

基本的なロープの結び方：もやい結び

 

基本的なロープワークの最初にご紹介するのは「もやい結び」です。

もやい結びは、船の帆を引っ張るためや船を係留するために使われる程丈夫な結び方です。

荷重がかかっても、作った輪が締まることがないので何かを引っ掛けたりするのに便利です。

 

結び方：

 １.ロープの先端より手元側をひねって中間に小さな輪を作る。

２.ロープの先端を輪にくぐらせてから、手元側のロープの下に通す。

３.下をくぐらせたロープの端をもう一度先ほど作った輪に通す。

４.手元側、先端の両方をそれぞれ引っ張り結び目を締める。

５.結んだあと、引っ張っても輪の大きさが変わらなければ完成。

 

出典：ヤマハ発動機ロープワーク

 

 

何かに引っ掛けるという使い方だけでなく、荷重がかかると抜けやすいような場合に使うと便利です。例えば、ワンちゃんを繋いでおくことにも使えます。

 

基本的なロープの結び方：ふた結び

 

次にご紹介するのは「ふた結び」です。

ふた結びは、ひと結びを2回するということです。ひと結びと比べて強度はかなり高まります。この結び方も船を係留するために使われるようです。

 

結び方：

 １.ロープを棒に巻くかペグなどの穴に通して輪を作り、その輪に1回ロープを通す。

２.通したロープを使い手元側にもう一つ輪を作り1回目と同じくロープを通す。

３.ロープの手元側と先端のそれぞれの方向へ引っ張って結び目を締める。

４.手元側のロープを引いても結び目が緩まなければ完成。

出典：CAINZ

 

 

 

この結び方はホール（穴）のあるペグやタープを張るのに便利に使うことができますね。

 

基本的なロープの結び方：自在結び

 

3つ目にご紹介するのはふた結びの応用でもある「自在結び」です。

この結び方はロープの張り具合を調整できるのでマスターしておくと、様々な場面で活躍してくれるので便利です。

 

結び方：

 １.ペグや棒などにロープを掛けて輪を作る。

２.輪の中にロープを一回しする。

３.ロープの端を上に出す。

４.手元側にもう一つ輪を作り今度は2回しする。

５.2回しした直ぐ上（手元側）でロープの末端をひと結びして締める。

６.2つ目の結び目が移動し全体的な長さの調整が行えれば完成。

出典：簡単!紐結び方チャンネル

 

自在結びはロープのテンションを変えることができるので、テント設営やタープを固定するのに便利ですね。

自在金具を使えば楽ですが、自在結びを知っていれば色んな場面で役立ちます。

 

 

基本的なロープの結び方：巻き結び（マスト結び）

 

この結び方はとても簡単なので、何かにちょっと結びつけておくのに便利です。

強度もありますしさらに強度が欲しい場合には、上から結び足していくことができます。

 

結び方：

 １.ロープに一つ輪を作る。（左から回るロープが上になるようにする）

２.同様にもう一つ輪を作る。

３.できた輪の右と左を重ねる。（最初に作った輪の下に重ねる）

４.重ねた2つの輪を対象物に通し両側を引っ張る。

５.ロープを引っ張り緩まなければ完成。

出典：ヤマハ発動機ロープワーク

 

 

今回はご紹介しませんが、木などに直接にロープを巻きつけながら巻き結びを完成させることもできますのでチャレンジしてみてください。

 

おわりに

 

キャンプで役立つ基本的なロープの結び方をご紹介しました。

 

最近は、便利な道具が多いのでロープワークをあまり必要としないかも知れませんが、ここで紹介した4つの結び方を知っているならキャンプの楽しみ方の幅を広げることができます。

 

しかも、さっと結べればかっこいいですよね？

 

ロープワークは練習をしなければ、いざという時に役立ちません。

今から練習して、次のキャンプではスマートなロープワークを披露できるように頑張りましょう！！